「米国のディジタル・カメラ・ユーザは,2004年までに写真撮影を完全にディジタル化する」。米InfoTrends Research Groupが米国時間2月21日に調査結果を報告した。調査はディジタル・カメラ・ユーザ700人に実施,ディジタル写真の利用が銀塩写真にどのように影響を与えているかについて調べた。それによると,ディジタル・カメラ・ユーザの銀塩写真の利用は減少していることが明らかになったという。

 ディジタル・カメラ・ユーザの30%が,文書用の画像について銀塩写真をもう使わないと回答した。銀塩写真も使用するというユーザでも,従来銀塩写真を用いていた作業のうち平均で63%をディジタル・カメラに切り替えている。

 「ディジタル写真は画像の品質の面でまだ十分に満足できるものではないが,便利,即「現像」,電子メールでの送受信,家庭での印刷やベスト・ショットだけの印刷が可能という使い勝手の良さから,ユーザはディジタル・カメラの利用に移行している」(InfoTrends社アナリストのMichell Lampmann氏)。

 電子機器や文書向けディジタル写真の「枚数」は86%増。ディジタル写真を印刷して利用するほか,友人や家族とスナップ写真を電子メールで送りあうという使い方も増えている。調査によれば,ユーザは1週間につき平均して四つの画像を電子メールで送るという。

 またオンライン・フォト・アルバムの分野も伸びている。50%が今後自分のWWWサイトに画像を貼り付ける,また31%が商用WWWフォト・サイトを利用してアルバムを作成することを考えていると回答した。

[発表資料]