センスのいいプロフェッショナルは仕事の本質を知覚できる。だが、日々の仕事に追われていると眼前の問題を解くことばかり考えてしまい、頭は使っているものの、感じる力が弱くなってしまう。
知覚の力を取り戻すには、日頃と違う視点で物事を見るとよい。一つの手は、自分が子供だったら、どう感じるかと想像してみることである。
「このユーザーインタフェースを子供や学生が見たらどう感じるか」とか「その仕事を子供や学生に担当してもらったらどうなるか」などと考え、仕事を見直すと、新たな発見があるだろう。
子供や学生は将来、顧客になるかもしれないし、同僚として共に働くことになるかもしれない。ITの仕事をしている人にとっては、ITに関心を持つ子供や学生が増えることが望ましい。
子供や学生から「あなたが担当しているITの仕事は面白いですか」と聞かれたらどう答えるか。夏休みにこういうことを考えてみるのも面白い。
子供・学生への視点を持つために参考になるプロフェッショナル7人の発言を紹介する。
我らプロフェッショナル 世界を元気にする100人
エベン・アプトン氏
Raspberry Pi財団設立者
「25ドルのコンピュータがあればで子供達が遊べる」
石川幹人氏
明治大学 情報コミュニケーション学部長
「学際的な学問の場には、情報社会への問題意識を持った学生が必要」
石原淳也氏
つくる社CEO/CoderDojoボランティア
「これからは『読み・書き・プログラミング』の時代」
杉本真樹氏
神戸大学大学院医学研究科特命講師
「人はデジタルデータには触れません」
登大遊氏
ソフトイーサ代表取締役
「SoftEtherを世界的に有名なネットワーク系ソフトに」
水野雄介氏
ライフイズテック代表取締役
「IT界のジャニーズを作る」
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