【iBurst】
 iBurstは高いデータ・レートを実現するため,複数の多元接続技術を組み合わせて周波数の利用効率を高めている。通信環境に応じて変調方式を切り替える仕組みを実装したほか,セキュリティを強化するため独自仕様の認証プロトコルを定義した。海外では同技術を使ったシステムが既に商用化されている。

iBurst(1) 最大32.35Mビット/秒の通信を実現 
iBurst(2) 豪州や南アなど数カ国で商用化の実績 
iBurst(3) 複数の多元接続技術で周波数利用効率を向上 
iBurst(4) 独自プロトコルでセキュリティを強化 


【次世代PHS】
 PHSは現行サービスの延長線上にある高度化PHSと,最新技術を導入した次世代PHSの2段階のステップで進化を遂げようとしている。現行PHSは変調方式やフレーム構造の改善により1Mビット/秒程度まで高速化する。一方,次世代PHSはOFDMA(直交周波数分割多元接続)の採用で,20Mビット/秒以上を実現できる見込みだ。

次世代PHS(1) マイクロセルで音声とデータ定額を実現 
次世代PHS(2) 現行PHSは1Mビット/秒程度まで高速化 
次世代PHS(3) 20Mビット/秒程度を実現する次世代PHS 
次世代PHS(4) MIMOの導入で周波数利用効率を向上 


【FLASH-OFDMとIEEE802.20 MBTDD-W/MBFDD】
 FLASH-OFDMは1.25MHz幅の周波数を3波まで柔軟に使い分けることで,下り最大16Mビット/秒を実現するブロードバンド技術。クアルコムはFLASH-OFDMをベースに周波数利用効率と通信速度を高めた広帯域移動無線システム「MBTDD-W」と「MBFDD」をIEEE802.20に提案しており,2009年前半の商用化を目指している。

FLASH-OFDM(1)帯域の効率利用で最大16Mビット/秒を実現 
FLASH-OFDM(2)リンク状態の良い基地局を選択して通信 
IEEE802.20 MBTDD-W/MBFDD(1)IEEE802.20の要求条件に合わせて高速化 
IEEE802.20 MBTDD-W/MBFDD(2)実証済み技術の採用で投資を抑制