米eBay子会社のPayPalは，中国のインターネット・ユーザーに向けた決済サービス「PayPal China」の提供を開始した。同社が米国時間7月11日に明らかにしたもの。ユーザーは中国の現地通貨で支払いを行える。「中国の15の銀行に加え，20種以上のデビット・カードと提携した」（同社）
PayPal社によると，PayPal Chinaは中国で人気の高いポータル・サイト「Netease」や「TOM Online」で買い物をするユーザーを保護できる「唯一の」（同社）オンライン決済サービス。またPayPal社は9月1日より，オークション・サイト「eBay EachNet」においても同様の機能を提供する予定。
「買い手となるユーザーのクレジットカード情報などを，売り手側と共有することは一切ない。このためユーザーは，個人情報の不正使用から完全に守られる」（同社）
米メディア（CNET News.com）によると，同社は今年1月，2005年における中国への投資額が1億ドルに達する見通しを明らかにしたという。
◎関連記事
■米eBayと中国Global Sources，中国のBtoB電子商取引で戦略的提携
■米eBay，中国TechNetと提携強化で中国におけるプレゼンス拡大を狙う
■米Yahoo!と中国のSINAが合弁会社を設立，中国でオークション・サービスを提供
■米PayPal，中小企業向けEC決済サービス「Website Payments Pro」を発表
■「5ドル未満の少額電子商取引，2015年には売上高が600億
■「もっとも訪問者が多いショッピング・サイトは『eBay』」，米調査
■「景気向上で，オンラインのショッピングと個人的なファイナンス活動が増加」，米調査
■米Microsoftと米eBay，マーケティングで提携拡大
[発表資料へ]
