米Microsoftと米eBayは米国時間7月10日,マーケティングに関する提携を明らかにした。Microsoft社のインターネット事業MSNとeBay社のオンライン・マーケットプレースが提供するサービスを組み合わせて,「消費者のオンライン・ショッピングや日常のインターネット活用を向上する」(両社)

 MSNサービスのユーザーは,MSNのホーム・ページ,検索サイト「MSN Search」,ショッピング・サイト「MSN Shopping」,オークション・サイト「MSN Auctions」で検索を行った際に,検索結果のリンクから直接eBay社のサイトに移動して,関連商品を見つけることが可能。ユーザーはeBay社の商品一覧から簡単に目当ての品物を探すことができ,一方eBay社は販売対象市場を拡大することができる。

 Microsoft社とeBay社は,Microsoft社の「.NET Alerts」プラットフォームを介して「高値更新」や「落札」などの通知をeBayユーザーに配信するサービスを,今後さらに展開する計画である。

 またMicrosoft社は,MSNネットワーク全体を通じて,eBayサービスの広告を関連性のある位置に掲載する。「オンライン・ユーザーが商品を売買する場所として,eBayサービスの認知度向上を図る」(両社)

 「オンライン・ショッピングはたいへん盛んに行われており,eBayはMSN Searchの検索で常にトップ5に入っている。eBayとMSNの連携をさらに深めることで,より有益で利便性の高いオンライン体験を消費者に提供する」(Microsoft社MSN米国担当バイス・プレジデントのRichard Bray氏)

 今回の提携は両社の関係を拡大するもの。Microsoft社とeBay社は2001年3月に,電子商取引の技術とマーケティングに関して戦略的提携を結んでいる。

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