米Hitwiseは,オンライン・ショッピングに関して9月に調査した結果を米国時間10月6日に発表した。それによれば,「eBay」は,もっとも訪問数が多いオンラインのショッピング,オークション・サイトであることが明らかになった。また,同サイトは,すべてのショッピング・カテゴリにおいてもっとも検索されているブランド名となっている。「eBay」の検索数は,他の小売り業者の5倍以上に上っている。

 同社の調査は,9月1~25日までの4週間のデータをまとめたもの。同期間中,主要な検索エンジンにおいて検索されたショッピング・サイトのキーワードの中で「ebay」が1.49%でもっとも多かった。「walmart」は0.28%,「best buy」が0.26%,「amazon.com」と「home depot」が0.24%,「target」が0.22%と続いている。

 「同サイトがオンライン・トラフィックを支配しているのと同じように,すべてのショッピング関連の検索におけるeBayの人気は,ブランドの品質を反映するものである。消費者に対するこの強烈なアピールを考慮すれば,小規模なオンライン・ストアも大規模なオンライン小売り業者もeBayを競争相手としてではなく,顧客獲得とeコマース戦略におけるパートナとして考えるべきである」(Hitwise社調査担当副社長のBill Tancer氏)

 同調査によって明らかになったその他の主な結果は次の通り。

・秋のスポーツ・シーズンの到来により,製品検索のキーワードは「スポーツ用品(sporting goods)」が首位に付いた。10月末にハロウィーンを控え「ハロウィーン・コスチューム(halloween costume)」の人気も高く2位に続いた

・商品の検索に使われたキーワードのトップ50の中で,8つが「本(book)」を含むものだった。新学期が始まった大学生が低価格な教科書を探していることが大きな要因となっており,「古本(used book)」,「大学教科書(college textbook)」,「中古の教科書(used text book)」などのキーワードが多く検索された

・訪問者数がもっとも多かったショッピング・サイトのeBay(www.ebay.com)の市場シェアは24.71%だった。2位の「My eBay(my.ebay.com)」が10.77%,3位の「Amazon.com(www.amazon.com)」が3.08%だった。4位には「eBay Motors(www.ebaymotors.com)」の2.16%,5位に「Dell USA(www.dell.com)」の1.63%,6位に「Walmart.com(www.ebaystores.com)」の1.27%,7位に1.25%の「Walmart.com(www.walmart.com)」が続いた。「Yahoo! Shopping(shopping.yahoo.com)」は1.14%で8位だった。

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