米eBayは中国の電子商取引企業EachNetに追加投資する。投資や提携のコンサルティングを手がける米APCOの中国事業APCO Chinaが，中国で現地時間4月15日に明らかにしたもの。eBay社とEachNet社は2002年から提携関係にあり，電子商取引向けの販売ツールや顧客サポート，オンライン・セキュリティなどの刷新を通じて，引き続き中国における電子商取引環境の発展を目指すとしている。
EachNet社は1999年に設立。上海に拠点を置き，衣類からコンピュータ，不動産などさまざまな商品のオンライン販売を手がける。2003年末時点の中国における登録ユーザーは430万人で，昨年の取引総額は1億2400万ドルにのぼる。
中国は過去2年間でインフラが整い，オンライン取引への信頼も高まりつつある。中小企業にも電子商取引が浸透し，地域間の取引が増えているほか，新品および中古品の市場も急成長している。
「中国は世界の電子商取引市場のけん引役となりつつある。中国の消費者はオンライン取引が有益なものであることを素早く学びとっている。EachNet社が大きく成長していることは喜ばしいことであり，中国で電子商取引が成功を収めるよう，今後さらなる投資を行う」（eBay社CEOのMeg Whitman氏）
米メディアの報道（CNET News.com）によると，米国を除けば，eBay社は中国に最も多額の投資を行うことになるという。eBay社は今後3～5年かけて中国でのプレゼンスを高める計画だが，EachNet社への具体的な投資額については明らかにしていない。
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