米WebEx Communicationsは米国時間6月22日,金融サービス機関向けに電子記録の保持を支援する製品「Retention Solution」をリリースした。チャット,プレゼンテーション,Web/音声会議など,オンラインで行ったさまざまなミーティングのデータを自動的に収集できる。

 Retention Solutionは,ミーティング・データをWORM(write-once read-many)式のストレージ・ネットワークに保存し,検索可能なインデックスを作成する。WORMに準拠したストレージ・メディアでは,一度記録したデータは変更できない。

 データはストレージ向けに最適化され,安全なフォーマットで保存される。企業は社内の保持ポリシーに応じた各種設定も行えるという。

 「Retention Solutionは,米証券取引委員会(SEC)規則17a-4や17a-3,米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)などへの準拠を支援するための製品。音声会議やチャットをはじめとするすべてのWeb会議のコンテンツを,自動的かつ安全で管理がしやすい方法で保存,管理できるようにした」(WebEx社金融サービス担当上級マネージャのDouglas Louie氏)

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