米Sun Microsystemsが,電子記録向け法規制の順守(コンプライアンス)を支援するソリューション「Sun Compliance and Content Management Solution」を米国時間1月19日に発表した。Sun社のOSやストレージ製品,サービスなどと,米AXS-Oneのコンプライアンス・ソフトウエアを組み合わせる。

 AXS-One社の「Compliance Platform」と,Sun社の「Solaris Operating System」「Sun StorEdge Compliance Archiving System」などを統合することで,「電子メールやインスタント・メッセージといった社内のあらゆる電子記録を単一プラットフォームで管理できる」(Sun社)という。米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act),米国の医療関連データ規制Health Insurance Portability and Accountability Act(HIPAA),米証券取引委員会(SEC)規則17a-4,米国金融制度改革法(Gramm-Leach-Bliley Act)のほか,世界各地の各種法規制の順守が可能という。

 両社はすでに統合試験を終え,同ソリューションの動作を確認した。

 「この数カ月で,世界各地の組織にとって政府規制の順守が最優先課題になっている。当社の顧客にとって,所有する情報資産や知的財産からより多くの価値を生み出すことが極めて重要であり,同時に関連規制を守る必要もある。同ソリューションを使用すれば,いつでもどこでも,企業情報へのアクセス認証が可能となり,セキュリティも強化できる」(Sun Microsystems社統合ソリューション担当副社長のEd Valdez氏)

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