米Time Warner傘下のAmerica Online（AOL）は，同社のインスタント・メッセージング（IM）サービス「AOL Instant Messenger（AIM）」の企業ユーザーに向けたオンライン会議サービス「AIM Business Services」を米国時間6月10日に発表した。「企業IMユーザーの生産性向上を支援する」（AOL社）。同日より，専用サイトで提供を開始する。
AIM Business Servicesは，電話会議サービス「AIM Voice Conferencing by Lightbridge」とWeb会議サービス「AIM Web Meetings by WebEx」などから成る。AIM Voice Conferencing by Lightbridgeの提供では，米Lightbridgeが協力する。ユーザーは必要なときに，AIMから，パソコン，PDA，携帯電話に向けて，電話会議の参加者を招集できる。「AutoConnect」機能やIM対応のモバイル機器を利用すれば，出張先のユーザーも会議に参加可能。ダイアルイン番号やパス・コードが不要なため，「会議の出席率が高まり，予定時刻どおりに開催できるようになる」（AOL社）。
AIM Web Meetings by WebExは，米WebEx Communicationsと共同開発した。テキスト・ベースの会話をはじめ，マルチメディアでのオンライン・ミーティング，インタラクティブなデモンストレーションを行うことができる。リアルタイムなデータ，音声，映像に対応しており，米Microsoftの「Office」や米Adobe Systemsの「PhotoShop」などのアプリケーションを共有できる。
AIM Web Meetings by WebExは，WebEx社の企業向けサービスを契約済みの場合，無料で利用可能。契約していない場合は，従量料金制となる。
AIM Voice Conferencing by LightbridgeとAIM Web Meetings by WebExは，初回ログオン時に表示される「AIM Business Services Communications Tools」で登録手続を行なう。以降はAIMの「Buddy List」機能の一部として表示される。
米Osterman Researchの調査によると，米国ではすでに2400万人が職場でIMを利用しており，そのうちの58％（約1400万人）は，AIMサービスのユーザーだという。
「AIMサービスは，企業のコミュニケーションで重要な役割を果たしている。会議電話やWebミーティングなどの新たな企業向けサービスにより，さらに付加価値の高いビジネス・ツールとなる」（AOL社デスクトップ・メッセージング部門シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのEd Fish氏）
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