米IDCは,飛行機内の携帯電話使用に対する意識調査を米国時間6月20日に発表した。それによると,飛行機内での携帯電話利用について「通話してもよい」という意見は11%で,64%は「通話以外であれば認める」と述べた。

 「一部の消費者は,飛行機内での携帯電話利用が面倒を引き起こす可能性を懸念している」(IDC)

 調査はIDCと米SMS.acが,共同で5万人にアンケートを実施したもの。米連邦通信委員会(FCC)は飛行機内の携帯電話使用の解禁を検討しており,これが現実化すれば,無線通信業者や飛行機会社にとって,モバイル・コマースの市場展開,データ利用および加入者1人当たりの平均売上高(ARPU)の増加など,新たな商機が生まれることになる。

 飛行機内での無線サービス(11種類)のうち,「最も興味のある」あるいは「最も使用する可能性がある」ものはテキスト・メッセージング(SMS)だった。対話性の高いサービスほど,関心を集める傾向にある。

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