米Boeingの広帯域通信サービス事業であるConnexion by Boeingとシンガポールの大手通信事業者StarHubはそれぞれ現地時間11月19日に,航空機内のインターネット接続サービスに関して提携を結んだことを発表した。サービス提供に向けて,StarHub社の無線ブロードバンド・サービスとConnexion社の高速インターネット・サービスをつなぐ。

 両社は,ネットワークどうしの接続に必要なテストを間もなく完了する。StarHub社サービスのアカウント保持者は,単一のユーザーIDとパスワードを入力して,簡単に機内でインターネットや電子メールにアクセスできるようになる。利用料は,従来のStarHub社サービスの請求書でまとめて決済できる。

 「当社は主要なモバイル・サービス・プロバイダとの協力を進めている。現在120社以上と提携を結んでおり,当社のサービスを利用できる旅行者は40万人近くにのぼる」(Connexion社Marketing and Corporate Sales不ものバイス・プレジデントのDavid Friedman氏)

 StarHub社は,固定電話,携帯電話,インターネット環境向けの情報通信サービスを手がける企業。年内に第3世代(3G)携帯電話サービスを開始する予定である。ちなみに同社は,携帯通信事業者の業界団体Wireless Broadband Alliance(WBA)の議長を務めている。

 なおConnexion社は,NTTコミュニケーションズや米iPassなどと同様の提携を結んでいる(関連記事1関連記事2

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