米Boeingの通信サービス事業部門である米Connexion by Boeingは,飛行機内での高速インターネット接続サービス提供について,米国時間3月25日に発表した。ドイツのLufthansaがこの春からサービスを開始するほか,スカンジナビアのScandinavian Airlines System (SAS),日本航空,全日空,シンガポールのSingapore Airlines,中国のChina Airlinesが導入を予定または検討しているという。

 同サービスの料金体系は,固定制と従量制の2種類。固定料金制は飛行距離によって料金が異なり,長距離フライト(6時間以上)は29ドル95セント,中距離フライト(3~6時間)は19ドル95セント,短距離フライト(3時間未満)は14ドル95セントでインターネットに無制限にアクセスできる。従量料金制は,最初の30分が9ドル95セントで,以降は1分につき25セントが追加される。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,航空会社はマイレージによる同サービス料の利用も検討中である。

 Connexion by Boeing社は,サード・パーティのモバイル・サービス・プロバイダとも協力し,「今後は仕事や家庭で使用するIDとパスワードを用いて機内でのインターネット接続を行い,請求処理やカスタマ・サービスを1本化できるようにする」(同社)としている。

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