米Boeingの広帯域通信サービス事業であるConnexion by Boeingと日本航空インターナショナル(本社:東京都品川区)は英国時間12月10日に,東京-ロンドン間における機内インターネット接続サービス「JAL SkyOnline」の提供開始について明らかにした。

 12月9日の東京発ロンドン行きの便よりサービスをスタートしており,「12月11日のヒースロー空港発JAL402便が,英国発旅客機で最初の機内インターネット接続サービスとなる」(両社)。

 JAL SkyOnlineは,Connexion社の高速インターネット接続サービスを提供する。搭乗客は,Webや企業イントラネットへのアクセス,リアルタイムの電子メール送受信などが行えるほか,ニュース,天気予報,フライト情報などの無料コンテンツを閲覧できる。当初は,東京-ロンドン間のファースト・クラス,ビジネス・クラス,エコノミー・クラス向けに,隔日で利用可能にする。サービス開始から3カ月間はConnexion社の技術専門家が搭乗し,飛行中のユーザー・サポートにあたる。いずれは,日本-欧州間,日本-米大陸間の747-400型機および777型機にサービスを拡大する予定。

 Connexion社のインターネット接続サービスでは,以下の価格プランを用意している。

・無制限の定額プラン:6時間以上の長距離フライトが29.95ドル,3~6時間の中距離フライトが19.95ドル,3時間未満の短距離フライトが14.95ドル

・従量課金制プラン:3時間未満のフライトで30分7.95ドル(1分追加ごとに0.25ドル),3時間以上のフライトで30分9.95ドル(1分追加ごとに0.25ドル)

 ちなみにドイツの航空会社Lufthansaも,Connexion社のインターネット接続サービスを採用することを,今年の3月に発表している。そのほか,NTTコミュニケーションズや米iPass,シンガポールのStarHubなどの通信事業者が,Connexion社と提携を結んでいる(関連記事1関連記事2関連記事3)。

◎関連記事
米Connexion,機内向け無線ネット接続サービスの提供でシンガポールStarHubと提携
NTTコム,米Connexionの機内向けネット接続サービスとローミング可能に
米iPassと米Connexion by Boeing,機内向け無線インターネット接続サービスで提携
アジア初のブロードバンド対応旅客機,成田を離陸
ホットスポットが国際線機内に広がる、NTTドコモと米ボーイングが提携
独Lufthansa航空など,今春から機内高速ネット接続サービスを開始
米Connexionと英Vodafone,機内無線ネット接続サービスの試験運用を開始へ 

[発表資料へ]