米Boeingの広帯域通信サービス事業であるConnexion by Boeingと英Vodafoneは,航空機内のWi-Fi接続サービスの試験運用で協調する。両社が現地時間12月9日に明らかにした。Vodafone社は,同社のラップトップ向けデータ・モビリティ・サービスの拡張を狙う。

 12月に開始が予定されている試験運用は,Vodafoneの加入者が地上の公衆Wi-Fi接続と同じような方法で利用できるConnexion by Boeing社の機内向けインターネット・サービスをテストする。試験運用が成功し,両社間で契約が締結されれば,Vodafoneの加入者は,機内からインターネット,企業のVPNに接続可能となり,その料金は,Vodafoneの口座に請求されるようになる。

 「欧州,アジアで活躍するVodafone社と協調し,同社の顧客向けにConnexion社のサービス実装に向けた取り組みを行なえることを喜ばしく思う。試験運用が成功し,Vodafone社が当社と契約を締結すれば,Vodafoneの加入者は,当社のConnexion by Boeingサービスに対応する商用旅客機内において高速インターネット接続が利用できるようになる」(Connexion社Marketing and Corporate Sales部門バイス・プレジデントのDavid Friedman氏)

 Vodafone加入者は,最初に欧州発着のルフトハンザ機において,Connexion by Boeing社の機内Wi-Fiサービスが利用できるようになる予定。

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