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チェコ語,デンマーク語,オランダ語,フィンランド語,ギリシア語,ハンガリー語,ノルウェー語,ポーランド語,ポルトガル語,スウェーデン語対応バージョンのリリースは,コンピュータ・メーカー向けが7月1日,その他のチャネル向けが7月15日となる予定。
ECは,Microsoft社が欧州市場におけるパソコンOSの独占的立場を悪用してサーバーOSやメディア・プレーヤの販売に関して欧州の独占禁止法に違反したと判断し,2004年3月24日に,4億9720万ユーロの制裁金を始め,Windowsのインタフェース情報の開示,Windows Media Player非搭載版OSの提供などを命じる制裁措置を発表した。
Microsoft社は2005年1月に,Windows Media Player非搭載版OSの名称候補9件をECに提出したが,ECは9件すべてを却下し,Windows XP Home Edition Nと同Professional Edition Nを提案。同社は3月に,この名称を受け入れるとともに,機能変更などに関するECの条件を承諾した。
コンピュータ・メーカーやエンド・ユーザーは,Windows XP Home Edition Nおよび同Professional Nに,他社製のメディア・プレーヤをインストールできる。同社は両OSのCDを,先週ECに提出したという。
ちなみに同社は,ECの裁定遵守に関する書類を6月6日に提出している。世界規模の互換性実装や新たなロイヤリティ体系など「数多くの譲歩を提示した」(同社)としている。
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