米Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月16日に,同社初の企業向けハイエンドNASなど,ストレージ・システム「StorageWorks」の新製品を発表した。「顧客が直面しているストレージの問題を解決し,ストレージ世界市場でのシェア拡大を目指す」(同社)としている。

 今回発表したのは,企業向けNAS「StorageWorks Enterprise File Services(EFS)Clustered Gateway」,WAN対応アクセラレータ「StorageWorks EFS WAN Accelerators」,バックアップ/復旧の性能強化システム「StorageWorks 6000 Virtual Library System」など。

 StorageWorks EFS Clustered Gatewayは,既存のNASストレージすべてを統合および仮想化し,効率的な管理を実現する。「米Network Applianceや米EMCの競合製品と比べて,50%以上のコスト減となる」(同社)

 StorageWorks EFS WAN Acceleratorsは,トラフィックの重複を削除することで,WANの性能に影響する問題を解決する。「帯域幅の効率を最大20倍,ファイル/電子メール/Webアプリケーションのスループットを最大100倍高められる」(同社)

 StorageWorks 6000 Virtual Library Systemは,既存のバックアップ・アプリケーションと組み合わせられる。HP社のテープ・ライブラリ・ソフトウエア「StorageWorks Command View Tape Library Software」と統合すれば,HP社のすべての企業向けテープ・ライブラリおよび仮想ライブラリ・システムを一元的に管理可能。

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