米IBMと米Network Appliance(NetApp)は,ストレージ製品分野で戦略的提携を結んだ。両社が米国時間4月6日に明らかにしたもの。

 これによりIBM社は,「NearStore」「NetApp V-Series System」といったNetApp社のNASおよびiSCSI/IP SANソリューションや関連ソフトウエア製品を,自社ブランドでOEM販売する。「NetApp社のOEM再販業者のなかでは,IBM社が最も多くの国で販売を行うことになる」(両社)

 またIBM社は,ストレージ・バックアップ・ソリューション「IBM Tivoli Storage Manager」とNetApp社製品との連携を強化する。NetApp社はIBM Tivoli Storage Managerを推奨ソリューションとするほか,顧客に対してIBM社をテープ・システム優先ベンダーとして紹介する

 「情報管理/ストレージ・ソリューションの選択が非常に明確になった。当社とNetApp社によるシステム・レベルの革新を実現するオープンなソリューションと,米EMC社による特定の問題解決に的を絞った独自技術との比較になる」(IBM社ストレージ・システム担当ジェネラル・マネージャのAndy Monshaw氏)

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