米IBMが，米EMCの製品に対応したストレージ仮想化ソフトウエア「Virtualization Engine Suite for Storage」の新版を米国時間12月10日に発表した。同日より利用可能とする。標準価格は6万ドルから。
Virtualization Engine Suite for Storageは，「TotalStorage Open Software」製品系列を構成する1製品。複数ベンダーのコンピュータ・リソースを集約してインフラを簡素化し，稼働時間延長と可用性向上を実現するという。「同ソフトウエアの仮想化層はストレージ技術インフラを一体化しており，自動化推進，コスト削減，管理性向上に貢献する」（IBM社）
「Symmetrix DMX Series」と最新製品である「CLARiiON CX300／CX500／CX700」ディスク・アレイなどEMC社の全製品の仮想化が可能。日立製作所や米Hewlett-Packard（HP）のディスク・アレイも利用できる。
オープンな業界標準に対応しており，仮想化製品として初めてストレージ関連の業界団体Storage Networking Industry Association（SNIA）が規定するストレージ仕様Storage Management Initiative Specificationの互換性プログラムConformance Testing Program（SNIA-CTP）に合格したという。
Storage Performance Council（SPC）の仮想化ストレージ用ベンチマーク・テストSPC-1で処理性能を計測したところ，「IBM SAN Volume Controller」「IBM TotalStorage DS4300」「EXP700」という構成で10万128 IOPSという新記録を出した。これまでのトップは，米DataCore Softwareの「SANsymphony」による5万3 IOPSだった。
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