米Cisco Systemsと米EMCは,遠隔地のデータ・ストレージの統合で協業体制を敷くことに合意した。Cisco社が米国時間1月10日に明らかにしたもの。Cisco社の広域ファイル・サービス(WAFS)技術とEMC社のNASを組み合わせることで,リモート・オフィスや各支社が所有するデータをデータ・センターに統合し,データの保存,管理,保護,アクセスを一元的に行えるようにする。

 OEM契約のもと,Cisco社はEMC社のNAS製品「NS Series/Integrated」の販売とサポートを手がける。Cisco社はこれらの製品を,去年12月に発表したWAFSベースの製品「Cisco File Engine」と統合して提供する予定。

 IT管理者は,Cisco社が提供する統合ソリューションにより,バックアップ/災害復旧のためのリソースを集中管理して,リモート・オフィスや各支社のデータ保護を強化することが可能。また,これらの場所でのデータ管理を簡易化し,コストを削減できるという。

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