米EMCは,内容が変わることのないデータの管理,長期保存に特化したストレージ・ソリューション「EMC Centera Content Addressed Storage(CAS)」を拡張し,中堅企業向けに4ノード構成のシステムを米国時間5月10日に発表した。

 新しい4ノード構成のCenteraは,同月中にリリースが予定されている。記憶容量は2.2Tバイトで,これまでのCentera製品と同じ高度な管理機能を提供する。エントリー価格は,従来のCentera製品のエントリー価格から35%低く設定されている。

 同社Centera部門担当副社長兼ジェネラル・マネージャのTom Heiser氏は,「中堅企業は大規模企業と同じように,電子メールや重要な事業記録といった改変されないコンテンツを効果的に保存するという課題に直面している。新しい構成により,これらのコンテンツの管理と保存が低価格でこれまでに無かったほど容易にできるようになる」とコメントしている。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,米IBMもストレージ・システム「TotalStorage」の中小企業向けバージョン「同DS4800」を6月中旬にリリースすることを発表している。同システムの記憶容量は67TバイトでEthernetポート2基を装備する。また,米Hewlett-Packard(HP)も次週開催するユーザー向けカンファレンス「StorageWorks」において,新しいストレージ製品とサービスの発表を予定しているという。

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