米Hewlett-Packardは米国時間2月24日に,ストレージ・リソース管理向けソフトウエア・スイート「HP Storage Essentials」を発表した。「昨今のデータ・センターで見受けられる個々に分散した管理作業を統合する」(同社)

 HP Storage Essentialsは,ITインフラ管理を簡素化し,コラボレーションを向上できるようにする。HP社のサーバーおよびストレージ製品に付属している管理プラットフォーム「HP Systems Insight Manager」と連携する。標準ベースのプラグインで構成しており,HP社や同社パートナが開発した高度なストレージ機能を備える。SAN管理,ストレージ・リソース管理,プロビジョニング,アプリケーション・インフラ監視などを異種混合環境で実現するための統合機能を提供する。

 HP Storage EssentialsとHP Systems Insight Managerは,J2EE,SMI-S,WBEM,WMIなどの標準規格の最新版をサポートしているため,HP社だけでなく他社の製品を導入している環境でも管理インフラを構築し,「ニーズに最も適した技術を利用することができる」(HP社)。

 HP社StorageWorks部門ジェネラル・マネージャ兼上級バイス・プレジデントのBob Schultz氏は,「個別に行っている管理を合理化し,データ・センターのコスト構造を変えていく。サーバーおよびストレージ管理の統合により,当社の顧客は,管理能力を維持したままIT環境を簡素化できる」と述べた。

 なお,HP Storage Essentialsは,OEM契約を交わしている米AppIQの企業向けストレージ管理製品「Storage Authority Enterprise Edition」をベースにしている。両社は今後も製品開発で協力体制を敷く。

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