米Hewlett-Packard(HP)は米国時間3月22日,情報ライフサイクル管理(ILM)戦略における新たな製品を発表した。「情報の取得,管理,保存,配信を自動化することにより,運用コストの削減や既存資産の保護につながる」(同社)とする。

 今回発表したのは,オール・イン・ワンのストレージ・システム「StorageWorks Reference Information Storage System(RISS)v1.1」,メッセージング管理ソフトウエア「StorageWorks Reference Information Manager for Messaging(RIM)v1.1」,自動データ転送ソフトウエア「StorageWorks File System Extender(FSE)v3.1」。

 新版のStorage RISS v1.1は,グリッド・アーキテクチャの基本ストレージとなる「スマート・セル」の容量を,これまでの400Gバイトから850Gバイトに増強し,基本価格は従来の50%程度となっている。また,フルテキストのインデックスやオリジナル・コンテンツを多数のスマート・セルに均等に分散することで,データ検索の高速化を図った。

 米メディアの報道(CRN.com)によると,Storage RISS v1.1の価格は11万2500ドルから。850Gバイトのミラー用スマート・セルは5万2000ドル。

 StorageWorks RIM v1.1は,米Microsoftの「Exchange」に加えて,米IBMの「Lotus Domino」をサポートする。StorageWorks RIMは,エンド・ユーザーの電子メールのメールボックスからStorage RISSにメッセージを移動する際のポリシーを設定するもので,メッセージ本文,期間,容量,送信者,受信者,キーワードなどに応じた設定が可能。

 StorageWorks FSE v3.1は,ファイル・システム・ベースのデータについて,長期保存を簡易化し,コストを削減する。必要な情報が必要なときに適切に取得できるように,ニーズに応じた階層ストレージにファイルを自動転送する。
 
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