米Hewlett-Packard(HP)は米国時間3月14日に,サーバー・ネットワーキングおよびストレージの統合に向けた取り組みについて明らかにした。「顧客がITインフラ管理を簡素化し,より少ないコストでコンピューティング環境の管理性と性能を高められるよう支援する」(同社)

 HP社は「業界で初めての」(同社)多機能ネットワーキング・アダプタをリリーする。典型的なサーバー環境では,ネットワーキング,ストレージ,内部接続,インフラ管理にそれぞれ個別の接続製品が必要になるが,多機能ネットワーキング・アダプタを使えば,「インフラを単一の統合ファブリックとして管理できる」(HP社)。Broadcom社と共同開発したPCI-Xバス対応多機能ネットワーキング・アダプタ「HP NC370F」「同NC370T」は2005年6月末までに正式出荷する予定。

 またHP社はSASへの移行促進を図り,SASおよびSATA対応のユニバーサル・ドライブを標準化する。企業は単一のバックプレーンでSASドライブとSATAドライブを導入できる。HP社のAdvanced Data Guarding技術をベースにしたRAID6を,SASおよびSATA対応製品に採用し,より高いレベルのデータ保護を実現する。

 HP社はこれらの新技術や取り組みを,今後1年のあいだに,「HP BladeSystem」「HP Integrity」「HP ProLiant」「HP StorageWorks」に組み込む計画である。

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