米BEA Systems，米IBM，米Microsoft，米TIBCO Softwareは，Webサービスにおけるメッセージ交換の信頼性確保に向けた仕様「Web Services ReliableMessaging（WS-RM）」の最新版を，XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards（OASIS）に提出する。4社が米国時間4月19日に明らかにしたもの。OASISに対して技術委員会の設立を求め，標準化を目指す。

　Webサービスのメッセージ交換時には，メッセージの喪失や重複を回避するとともに，場合によっては到着順番を守る必要があるという。WS-RMを適用すると，「メッセージ交換の信頼性を高めるために，より安全かつ堅牢で，拡張性のある手段が利用できる」（4社）。

　4社は「同仕様をオープンな業界標準として開発しており，ロイヤルティ・フリーで提供する」としている。

　同仕様のOASIS標準化に対しては，米Actional，米Adobe Systems，スウェーデンEricsson，アイルランドIONA Technologies，Webサービス関連の業界団体Open Applications Group（OAGi），米Reactivity，米Sun Microsystems，米Systinet，米webMethods，米国政府，ノースカロライナ大学チャペルヒル校などの企業／組織が，賛同を表明したという。

　なおOASISでは，富士通，日立製作所，米Oracle，NEC，米Sonic Software，Sun社の共同開発したWeb Services Reliability（WS-Reliability）をベースに，技術委員会OASIS Web Services Reliable Messaging（WS-Reliability）Technical Committee（TC）がWS-RMと同様の仕様を策定し，既に2004年11月にOASIS標準として承認している。

　米メディアの報道（CNET News.com）によると，WS-Reliability TCのある委員は，「WS-RM仕様の開発者グループと協力していきたい」との希望を述べたという。

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