米Microsoftは,同社Windows製品管理部門のコーポレート・バイス・プレジデントにMichael Sievert氏を任命したことを,米国時間3月1日に明らかにした。同氏は米AT&T Wirelessや米E*TRADEの上級幹部を歴任した人物。

 Sievert氏は,Windowsクライアントのマーケティング,製品管理,製品企画の責任者となる。2006年にリリース予定の次期Windows「Longhorn」(開発コード名)も対象に含まれる。

 同氏は,米IBMおよび米Procter & Gambleでキャリアを重ね,E*TRADE社で執行バイス・プレジデント兼最高グローバル・マーケティング責任者を務めた。その後AT&T Wireless社に移り,2002年に同社執行バイス・プレジデント兼最高マーケティング責任者に就任。150億ドル規模の中核事業で製品管理を指揮していた。

 「Sievert氏は,マーケティング効果をあげるための深い洞察と広範な経験を,Windows製品管理チームにもたらす。技術とサービスの価値を幅広い顧客ベースに伝える彼の経験は,2006年のLonghornリリースをはじめ,Windowsの成長に向けた当社の長期的取り組みにとって,非常に重要だ」(Microsoft社Windows Client Business部門上級バイス・プレジデントのWill Poole氏)

 Sievert氏は,「Microsoft社のWindowsチームに加わることを,たいへん嬉しく思う。今まで無線業界や金融業界で習得したことを生かし,Microsoft社が顧客のニーズに合う優れた製品を提供できるようにする」と述べた。

なお,Sievert氏の前任者であるTom Button氏は,家族の健康上の問題から休職している。Button氏は別のポジションで復職する予定である。

◎関連記事
MicrosoftがWindows Serverのロードマップを更新,WinFSはさらに遅れる
米Microsoft,「次期Windows『Longhorn』の広範なリリースは2006年をめどに」
Yukonの遅れから学ぶLonghorn
2005年のWindowsテクノロジを展望する
2005年,Microsoftは何を出すか
2005年,Microsoftはどんな問題を抱えているか
そろそろWindows Server 2003 SP1の評価を始めよう 
更新されたWindows Serverのロードマップのまとめ

[発表資料へ]