米Microsoftは米国時間2月7日に，企業向け開発を支援するツール・キット「Connected Systems Business Kit」とライブラリ「Enterprise Library」を発表した。サンフランシスコで開催中の開発者向けカンファレンス「VSLive!」で，同社Developer部門コーポレート・バイス・プレジデントのS. Somasegar氏が基調講演を行い，.NETの普及と推進について語ったもの。
同氏は，「3年前にアプリケーション開発環境『Visual Studio .NET』をリリースして以来，多くの企業や学術機関が同ソフトウエアを導入し，Webサービス，コネクテッド・システム（ネットワーク化したシステム），スマートクライアント・アプリケーションなどを構築している」と述べた。「当社は断固とした使命感を持って，当社のツールとプラットフォームを強化し，主要なツールベンダーと協力して，開発者が最先端の革新技術を活用するための豊富なリソースを提供する」（同氏）
Connected Systems Business Kitには，既存技術を利用したコネクテッド・システムとサービス指向アーキテクチャ（SOA）の導入に関するサンプル・アプリケーション，プレゼンテーション，白書，ビデオなどが含まれる。顧客向けに提供する。
Enterprise Libraryは，企業向け開発者が手軽に高品質な技術を構築するためのアプリケーション部品で構成する。そのまま利用するほか，自身で記述したコードを組み込んで拡張することも可能。Webサイトから無償で入手できる。
また同社は，タブレットPC向けゲーム開発キット「Tablet PC Game SDK」を同日発表した。ゲーム開発者は，ペンの動きや筆圧を感知する機能などを組み込むことが可能。
さらに同社は，プレゼンテーション・サブシステム「Avalon」（開発コード名）のコミュニティ技術プレビュー第2版を2005年3月にリリースすることも明らかにした。
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