米Microsoftは,同社の技術センターMicrosoft Technology Centers(MTC)に米AMDの64ビット・プロセサ「Opteron」ベースのサーバーを導入する。AMD社が米国時間2月3日に明らかにしたもの。Opteronプロセサを搭載する米Hewlett-Packard(HP)の「HP ProLiant DL145」「同DL585」を,北米,欧州,アジアのMTCに導入する。

 Opteronはサーバー/ワークステーション向けのプロセサで,x86命令セット・アーキテクチャ(ISA)を64ビットに拡張したAMD64と呼ばれるアーキテクチャを採用する。業界標準であるx86 ISAベースのアプリケーションを実行でき,x86アーキテクチャと互換性のある64ビット環境の構築が可能。「32ビット・ソフトウエアを高速実行できると同時に,64ビット・アプリケーションへのスムーズな移行が実現する」(AMD社)

 Microsoft社はProLiant DL145/DL585を使用し,顧客の64ビット・アプリケーションへの移行や試験/検証作業を支援する。

 Microsoft社シカゴMTCディレクタのAdam Hecktman氏は,「Opteronベースのサーバーを使うという選択は,顧客の問題解決に向けて最良のハードウエア,ソフトウエア,技術を組み合わせるというMTCの目的からみて,当然の判断」と述べる。「AMD64アーキテクチャにより,顧客の32ビットおよび64ビットの両.NETアプリケーションを,すべて単一プラットフォームで最適化できる」(同氏)

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