米Intelと米Hewlett-Packard(HP)は,HP社のコロラド州フォートコリンズ事業所のItaniumプロセサ設計部門をIntel社に移すことで合意した。Intel社が米国時間12月16日に明らかにしたもの。同部門の技術者はIntel社エンタプライズ・プラットフォーム部門に移籍し,Itaniumプロセサの設計を続ける。契約金額や移動人数など,詳しい取引条件は発表していない。

 一方HP社は,今後3年間で30億ドル以上を投資し,Itanium 2搭載サーバー「Integrity」に関する研究/開発,ソフトウエア設計,アプリケーション取り扱いパートナ支援,販売/マーケティングを強化する予定という(HP社の関連プレスリリース)。

 両社はItaniumプロセサの開発を共同で進めてきたが,この契約により,すべての開発作業がIntel社に集約することになる。

 同設計部門はフォートコリンズ事業所で,既存Itaniumプロセサのほか,将来リリース予定のデュアルコア・プロセサ「Montecito」「Montvale」(いずれも開発コード名)を担当してきた。Intel社への移管後も設計作業に従事し,マルチコア・プロセサ「Tukwila」(開発コード名)などの開発を行う。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,数100人の技術者がHP社からIntel社に移るという。

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