米Intelは,サーバー向けプロセサ製品系列「Intel Itanium 2」の新製品6モデルを米国時間11月8日に発表した。動作周波数1.60GHzと同1.50GHzの「Itanium 2 processor MP」計3モデル,同1.60GHzの「Itanium 2 processor DP」2モデル,同1.30GHzの低電圧版プロセサ「Itanium 2 processor LV」1モデルである。

 新モデルは,従来モデルに比べデータベース・トランザクション性能が15%向上し,整数および浮動小数点演算が最大35%高速化するという。

 Itanium 2 processor MPのシステム・バス(FSB)クロック周波数は,3モデルとも400MHz。1.60GHz版は,レベル3(L3)キャッシュ・サイズが9Mバイトと6Mバイトの2モデル用意する。1.50GHz版のL3キャッシュ・サイズは4Mバイト。

 Itanium 2 processor DPは,FSBクロック周波数400MHzと533MHzの2モデル。L3キャッシュ・サイズはいずれも3Mバイト。「1ノード当たりの浮動小数点演算の速度が優れており,1ギガFLOPS当たりの価格性能比は最大40%向上した」(Intel社)

 Itanium 2 processor LVのL3キャッシュ・サイズは3Mバイト。消費電力は62Wで,「ブレード・サーバーなどの高密度フォーム・ファクタに適している」(同社)という。

 各プロセサの1000個ロット時の単価は以下の通り。

・Itanium 2 processor MP(1.60GHz版,L3キャッシュ9Mバイト):4226ドル
・Itanium 2 processor MP(1.60GHz版,L3キャッシュ6Mバイト):1980ドル
・Itanium 2 processor MP(1.50GHz版,L3キャッシュ4Mバイト):910ドル
・Itanium 2 processor DP(1.60GHz版,FSB 533MHz):1172ドル
・Itanium 2 processor DP(1.60GHz版,FSB 400MHz):851ドル
・Itanium 2 processor LV(1.30GHz版):530ドル

◎関連記事
米Intel,IDFでデュアル・コアItaniumをデモ,「全面的にマルチ・コア化を進める」
米AMD,デュアル・コア版「Opteron」をデモへ
米Sun,新型プロセサ「UltraSPARC IV+」を発表,「UltraSPARC IV」より2倍高速
米IBM,POWER5搭載ハイエンド・サーバー3機種を発表,「各種ベンチマークでトップに」
米Microsoftがプロセサ数ベースの新ライセンス体系を発表,「マルチコアでも追加ライセンスは不要」
「2004年Q2の世界サーバー市場,出荷台数は前年同期比24.5%増」,米Gartner
2004年の世界サーバー市場は前年比5%増,2008年まで年平均3.8%で成長
「米Intelと米IBMが優勢」――64ビットCPUの比較調査

[発表資料へ]