米Ipsos-Insightが,オンライン・バンキングとオンライン決済サービスの利用状況に関する調査結果を米国時間11月16日に発表した。オンライン・バンキングを「頻繁に」または「ときどき」利用する米国成人の割合は,2002年の調査時には23%だったが,2004年は40%に増加している。

 Ipsos-Insight社副社長兼金融サービス担当のKerri Ryan氏は,「オンライン・バンキングの利用者が多くなっただけでなく,ユーザー当たりのオンライン取引回数も増加した」と述べる。「資金管理,資金移動,請求書の支払いをオンラインで済ますユーザーが,2002年よりも増えている」(同氏)

 また2002年の調査では,請求書の支払いをオンラインで処理していたのはオンライン・バンキング利用者の半数だった。それに対し,2004年はほぼ全員がオンラインで決済を行っている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Ipsos-Insight社の調査では,オンライン決済サービス利用者のうち,64%弱が支払い対象企業のWebサイトで決済しており,50%が銀行の決済サービスを使っているという。「銀行は決済サービスの機能を高め,顧客の注目を集める必要がある」(Ipsos-Insight社)

◎関連記事
「個人情報窃盗対策が強力な銀行に切り替える」と半数近くが回答
「5ドル未満の少額電子商取引,2015年には売上高が600億ドルに」,米Gartner調査
「ネット・ユーザーの8割が個人情報盗難を懸念」,米調査
「フィッシングと異なる新たな手法の詐欺サイトが増加中」,米調査
「景気向上で,オンラインのショッピングと個人的なファイナンス活動が増加」,米調査
「米国のオンライン・バンキング利用者が2200万人を突破」,米調査
「オンライン・バンキング,2007年には米国家庭の37%が利用する」,米調査
「2003年は電子商取引が急成長,しかしオンライン詐欺も急増」--米VeriSign調査

[発表資料へ]