米comScore Networksは、2004年第1四半期の米国オンライン・バンキングに関する調査結果を米国時間6月17日に発表した。それによると、米国主要10銀行のオンライン・バンキング利用者数が2200万人を突破し,前年同期と比べて29%増加した。また,利用件数も同37%増加した。

 利用者の約20%(460万人)は,主要10銀行が提供するオンライン決済サービスを積極的に活用している。これらの利用者は平均14件のオンライン決済を行っており、1件あたりの平均額は約250ドル。この結果,2004年第1四半期におけるオンライン決済の総額は,170億ドル近くにのぼった。

 「オンライン・バンキングとこれを利用した決済は、インターネットで現在最も成長している分野だ。ブロードバンドの普及と、オンラインおよびオフラインでのプロモーションにより、大手銀行のオンライン顧客は、過去1年間で500万人以上増加した」(comScore社Financial Services Solutions部門バイス・プレジデントのJim Larrison氏)

 同社はさらに,各銀行のオンラインでの顧客対応を評価した指標「Online Banking Development Index(BDI)」を明らかにした。第1位は米Bank of Americaの118,第2位は米Citibankの115,第3位は米Fleetの114だった。


■2004年第1四半期における顧客対応が優秀な銀行トップ10
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評価(BDI)
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Bank of America 118
Citibank 115
Fleet 114
Washington Mutual 97
Bank One 97
Wachovia 96
Wells Fargo 93
Chase 92
Sun Trust 91
USBank 89
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出典:comScore社

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