米VERITAS Softwareが,分散サーバー環境向けプロビジョニング・ソフトウエアの新版「VERITAS OpForce Enterprise Edition 4.0」を米国時間11月1日に発表した。新たにソフトウエアの検出/設定機能を導入したほか,米BEA SystemsのJavaアプリケーション・サーバー「BEA WebLogic Server」にも対応させた。

 OpForceを使用すると,さまざまなシステムが混在しているデータ・センターなどで,ライフサイクル全体を通してサーバーとアプリケーションの検出,設定,監視が自動的に行える。その結果,こうした作業を簡素化し,時間と経費を削減できるという。さらに,「サーバーの利用効率や柔軟性の向上も期待できる」(VERITAS社)。

 新版では,ある時点における設定状態のスナップショットをとり,後からその設定を再び適用することが可能となった。これにより,組織全体に分散している異種サーバー環境において,各種規制の順守が容易になる。

 BEA WebLogic Serverに対応したことで,これまでは数時間かかっていた導入/設定作業が数分で完了するようになり,設定時のミスも大幅に減らせるという。

 そのほかにOpForceは,複数のサーバーについて相違を検出/分析/報告することでパフォーマンスの問題を事前に把握する変更管理機能や,Microsoft Windows 2000 Advanced Server/Server 2003 Enterprise Edition,Red Hat Linux Advanced Server 3.0対応の遠隔OSインストール機能を備えている。

 OpForce 4.0は,IBM AIX,Red Hat/SUSE LINUX,Sun Solaris,Microsoft Windows対応版を2004年11月より利用可能とする。価格は,管理対象のサーバー1台当たり7500ドルから,管理対象のプロセサ1個当たり500ドルから。

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