米VERITAS Software社は,サーバー・プロビジョニング・ソフトの最新版「OpForce 3.0」を米国時間6月23日に発表した。同製品のリリースにより,同社は,管理機能をストレージ環境からサーバーとその他のネットワーク・デバイスに拡張する。

 同製品は,同年買収したJareva Technologies社の技術をベースとしている。同社によれば,コンピュータ・ネットワークにおけるサーバー,スイッチ,ロード・バランサといったリソースをインテリジェントに監視して既存のIT環境を向上させる。

 IT管理者は,異種データセンタにおけるサーバーのセットアップ,設定,監視を手動で行ない,もっとも強力なサーバーが特定の時間にピーク負荷を処理するように割り当てる必要がある。ピーク時以外には,これらのサーバーの利用率が低く,アイドル状態になっていることがある。同製品により管理者は,ネットワーク内で負荷が高いところに迅速かつ自動的にこれらのサーバーを割り当てられるようになる。

 同社の「VERITAS Volume Manager」,「VERITAS File System」との統合により,OpForceは次の機能を提供する。

・ITリソースの自動検出
 IT環境における異種デバイスの構成を自動的に検出する

・一元管理
 すべてのOpForceソフトのオペレーションは,WWWベースのGUIを介してローカルまたはリモートで管理できる

・役割ベースの管理と認証
 さまざまなシステム管理者間において,システム・タスクとネットワーク管理の分担を可能にする

・自動的なジョブ作成とプロビジョニングのスケジューリング
 さまざまな要求に合わせて,サーバーとネットワークのプロビジョニングを自動化するために,ポリシーをベースとしたイベント駆動型のジョブ・スケジューリングと実行を行なう

 OpForce 3.0は,2003年夏にリリースを予定している。Solaris,IBM AIX,Red Hat Linux,Windowsに対応する。価格は,OpForce管理サーバー1台につき7500ドル,CPUごとに500ドル。

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