米Microsoftが,Windows用システム管理ソフトウエア「Microsoft Operations Manager(MOM)2005」 とその廉価版「MOM 2005 Workgroup Edition」(旧名称は「MOM 2005 Express」)が製造段階(RTM:Release To Manufacturing)に入ったことを,米国時間8月25日に発表した。

 MOM 2005やMOM 2005 Workgroup Editionを使用すると,アプリケーション管理作業を簡素化できるという。導入/利用も簡単なので,「MOMの購入費用なども迅速に取り戻せる」(Microsoft社)。Microsoft社上級副社長のBob Muglia氏は「MOM 2005が登場するまでIT担当者は(管理作業に対して)受け身だったが,登場後は先回りした行動が可能となり,可用性向上と経費削減を同時に実現できる」と説明する。

 MOM 2005には導入用ウィザードと自動化タスクが付属しているので,導入とセットアップが容易に行える。Webサービス用プロトコルでほかの管理システムと相互接続するためのフレームワークも備える。新機能として,エージェントとサーバーが相互認証するといったセキュリティ機能を導入し,管理システムの誤操作を防止する。

 一方のMOM 2005 Workgroup Editionは,サーバーが最大10台までの中規模顧客向け製品。システムの規模拡大など必要に応じ,MOM 2005にアップグレードできる。

 MOM 2005の価格は,集中制御を担当するサーバー用のライセンス「MOM 2005 Server License」が729ドル,管理対象の機器に必要なOperations Management License(OML)の5本パック「MOM 2005 OML five pack」が2689ドル。最大10台の機器を管理可能なMOM 2005 Workgroup Editionは499ドル。

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