京セラの米国法人Kyocera Wirelessは米国時間10月28日に,携帯電話機「KE/KX 400 Series」「同3200 Series」「同Slider Series」について,バッテリの自主回収を明らかにした。不正なバッテリが使われている可能性があるという。

 Kyocera Wireless社によると,あるバッテリ・サプライヤが意図的に不適切なバッテリ・セルを組み込んだ製品を同社に供給した。なお,問題のサプライヤとの取引はすでに打ち切っている。該当バッテリは,同社携帯電話機に組み込まれて販売されたほか,別売りのアクセサリ製品としても出荷している。

 また同社はさらに調査を進めた結果,問題のサプライヤが,契約終了後も不正なバッテリを生産し,グレイ・マーケットに流していたことを確認した。京セラのロゴが入っており,京セラ認定の製品に見せかけている。Kyocera Wireless社は米連邦捜査局(FBI)や米消費者製品安全委員会(CPSC)と協力し,問題のバッテリの所在を確認し,消費者の手に渡らないよう撤去するとしている。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,問題のバッテリを搭載した携帯電話は過熱する可能性があり,2件の火傷事故が報告されているという。Kyocera Wireless社は,「回収するのはバッテリのみで,携帯電話自体には欠陥はない」としている。

 リコール対象となるバッテリの製造番号とシリアル・コードは以下の通り。

機種          モデル番号  バッテリの製造番号およびシリアル・コード
------------- ----------  --------------------------------------------
Slider Series SE44, SE47  CV90-L305N-01(シリアル・コード01E0409以内)
                          CV90-L305P-01(シリアル・コード01E0409以内)
                          CV90-L305T-01(シリアル・コード01E0409以内)
                          CV90-L349T-01(シリアル・コード01E0409以内)


Phantom,      KE/KX400    CV90-K3040-03(全シリアル・コード)
Rave, Blade    Series     CV90-K3040-09(全シリアル・コード)
                          CV90-K3040-10(全シリアル・コード)
                          CV90-K3040-11(シリアル・コード1104057以内)

3200 Series   3225, 3250  CV90-K3040-03(全シリアル・コード)
                          CV90-K3040-09(全シリアル・コード)
                          CV90-K3040-10(全シリアル・コード)
                          CV90-K3040-11(シリアル・コード1104057以内)
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