米Apple Computerは,PowerBook G4の15インチ・モデルに付属するバッテリのリコールを米国時間8月19日に発表した。同社は,米国消費者製品安全委員会(USCPSC)と共同で,一部のバッテリに発熱して発火する恐れがあることを明らかにした。該当バッテリが付属するPowerBook G4のオーナーに対し,直ちに利用を中止するとともに,同社へ連絡の上,無償交換するように呼びかけている。

 対象となるのは,2003年12月最終週に製造された約2万8000個のバッテリ。モデル番号は「A1045」。シリアル番号が「HQ404」「HQ405」「HQ406」「HQ407」「HQ408」で始まるもの。同バッテリは,同年1月から8月の間に販売したPowerBook G4の15インチ・モデルに付属していたもの。単体でも販売されていた。ほかのPowerBookやiBookのバッテリはどれも今回のバッテリのリコール対象とはなっていないとしている。

 同社は,発火の危険もあるこの問題は,韓国のLG Chemが製造したバッテリ内部のショートが原因であることを突き止めている。これまでにこのバッテリのオーバーヒートに関して4件の報告があったことを明らかにしたが,怪我などの報告は受けていないという。

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