米Sun Microsystemsは,アプリケーション開発ツール「Java Studio Creator」(開発コード名は「Project Rave」)の最新版をリリースした。同社が米国時間10月20日に発表したもの。新たに日本語と簡体字中国語をサポートする。対応OSは「Mac OS X」と「Solaris Operating System(x86 Platform Edition)」。

 Java Studio Creatorは,アプリケーションを開発,デバッグ,実装するための包括的なツール。サーバー向けJavaシステム「Java Enterprise System」のランタイム版(「Java System Application Server 8, Platform Edition」で構成),SQLデータベース・サーバー「PointBase」,Java 2, Standard Edition(J2SE)1.4.2ソフトウエア開発キット(SDK)のほか,範例,チュートリアル,JSFビジュアル・コンポーネントなどが含まれる。

 ちなみにSun社は,同ツールの早期アクセス版を4月8日より配布している(関連記事)。

 Java Studio Creatorの最新版は,Sun社のサブスクリプション・プログラム「Sun Developer Network」で提供する。同プログラムの年会費99ドルを支払うと,Java Studio Creatorの恒久ライセンスを取得し,無償でアップグレードを受けられる。すでに同プログラムに入会しているユーザーは,無償で最新版にアップグレードできる。

 またSun社は,Microsoft Certified Professionals(MCP)向けに,Java Studio Creatorをプロモーション価格で提供する。Windows開発者向けキャンペーン中のSun社製ワークステーションあるいはサーバー(米AMD製「Opteron」プロセサ搭載)と組みあわせてJava Studio Creatorを購入した顧客には,同ツールを50%割引する。

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