オープンソース関連の非営利団体Internet Systems Consortium(ISC)と英Cable & Wireless(C&W)は,ドイツのミュンヘンにあるINXSの施設に初のFルート・ネーム・サーバーを設置した。ISCとC&W社が米国時間9月9日に明らかにしたもの。
ルート・サーバーは,ドメイン名解決処理において最も上位に位置するサーバーで,DE,COM,ORG,UKなどのトップ・レベル・ドメイン名の解決を担当する。
「欧州のインフラ強化と,ネーム・サーバーの応答時間短縮による使い勝手改善に貢献でき,とてもうれしく思う」(C&W社IPエンジニアリング担当ディレクタのMichael Ratcliffe氏)
ISCは2003年に世界各地で17台のFルート・ネーム・サーバーを新設し,「主な地域でインターネット応答時間を短くし,ルート・ネーム・サーバーの悪用可能な脆弱性を縮小してきた」(ISC)という。2004年には,新たに12台のFルート・ネーム・サーバーの設置を計画している。
◎関連記事
■ICANN,マレーシアの国際会議でIPv6の導入状況などを紹介
■米VeriSign,中国北京に14番目のDNSサーバー拠点を計画
■インターネットは誰が統治すべきか――壮大な問題提起にとどまった世界情報社会サミット
■期限切れ「.com」「.net」ドメイン管理をめぐる訴訟,ICANNの承認を阻止できず
■猛反発を食らった米VeriSignの「Site Finder」
■米VeriSign,「Site Finder」に関するIABの指摘に反論
■ドメイン名の総元締めICANN,「巨大な権限」と「閉鎖性」に非難の声
■新ドメイン名の登場は悪いこと?
[発表資料へ]