米Boingo Wirelessと米EarthLinkは,Wi-Fi無線接続サービスの提供に関する提携拡大を,米国時間7月12日に発表した。EarthLink社はBoingo社のソフトウエア開発キット(WindowsおよびMac OS X対応)を使用するライセンスを取得し,自社のインターネット接続ソフトウエア「TotalAccess」の将来版にWi-Fi接続および管理機能を組み込む。これにより,「EarthLink社サービスの会員は,職場や家庭,そして世界中にある多数のホット・スポットで簡単にWi-Fi接続を楽しむことが可能になる」(両社)。

 Boingo社とEarthLink社が最初に提携を結んだのは2002年。Boingo社の協力により,EarthLink社は中核サービスとは別にWi-Fiサービスを立ち上げた。今回の提携拡大で,EarthLink社はWi-FiサービスをTotalAccessの一部として組み込みたい考えだ。

 TotalAccessは,インターネット接続と電子メールが利用できるほか,スパム防止機能,ポップアップ広告防止機能,スパイウエア防止機能などを備えており,現在約530万人のユーザーがインストールしているという。

 「EarthLink社は,中核サービスとWi-Fiサービスの密な統合こそ,顧客が望んでいることだと理解している」(Boingo社社長兼COOのDave Hagan氏)

 「顧客のモバイル化は進んでおり,当社は積極的に無線サービスを提供して,顧客のニーズに応えなければならない。Wi-Fiはそのために必要不可欠だ」(EarthLink社バイス・プレジデントのBrent Cobb氏)

◎関連記事
米MCIが米BoingoとWi-Fiローミング提携,「世界2600カ所以上から遠隔アクセス可能に」
米国のモバイル通信,「2007年にWi-Fiユーザー数が3Gユーザー数を上回る」,米調査
「ノートPCへの無線ネット普及率は2006年に37%,仕事の満足度に影響」
「無線LANを介して社内情報が社外に漏れている企業は80%」,英企業の調査
「無線LANアクセスポイントの数が1万のマイルストーンを突破」,米iPass
「世界のホットスポットは2009年に70万カ所を超える」,米調査
米Hyatt Hotels,米国内のホテルに米T-Mobile USAのホットスポットを設置
米Wayport,米McDonald'sと協力しWi-Fi推進戦略「Wi-Fi World」を展開

[発表資料へ]