ドイツT-Mobile Internationalの米国法人T-Mobile USAと米Hyatt Hotelsが,Hyatt社傘下のホテルやリゾート施設でWi-Fiホットスポット・サービス「T-Mobile HotSpot」を提供すると米国時間6月3日に発表した。2004年末には,米国内にあるホテルとリゾート施設のほぼすべてで,ロビーや公共エリア,一部の客室から無線インターネット接続が可能となる。

 サービスの導入は既に始まっており,ノースカロライナ州のHyatt Charlotteでは同日より客室と公共エリアでT-Mobile HotSpotを利用できる。イリノイ州シカゴにあるHyatt Regency O'Hareでは翌週,オハイオ州コロンバスとメリーランド州チェサピークベイ,ニューヨーク州のGrand Hyatt New Yorkでは数週間後にサービスを開始する。

 T-Mobile USA社は現在,コーヒー・ショップの米Starbucks Coffeeや大手書籍販売店の米Borders Books & Music,米Kinko'sの各店舗,米国内の空港など4600カ所以上でホットスポット・サービスを提供しており,商用Wi-Fiネットワークとしては「米国最大規模」(同社)という(関連記事その1その2その3)。

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