英ARMは米Atheros Communicationsに対し，32ビットRISCプロセサ・コア「ARM926EJ-S」と「ARM946E-S」をライセンス供与した。両社がそれぞれ現地時間7月6日に明らかにしたもの。Atheros社は両コアを，IEEE802.11対応無線LANシステムに適用していく。

　ARM 926EJ-Sは，Javaバイトコードの実行を高速化する技術「ARM Jazelle」を組み込んだプロセサ・コア。同技術により，Javaアプリケーションの実行速度を高めることができるという。

　一方，ARM946E-Sは，命令キャッシュ，データ・キャッシュ，密結合メモリー（TCM）を備えるプロセサ「ARM9E-S」を内蔵しており，両キャッシュのサイズを変更できる。「柔軟なメモリー・システムにより，用途に合わせてハードウエア構成を変えられるので，全体的な効率改善が可能」（ARM社）

　両プロセサ・コアとも，「ARMv5TEJ」命令セットを搭載。16ビット固定小数点DSP命令に対応しており，さまざまな信号処理アルゴリズムを高速に処理できるという。

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