「デジタル・サービス市場の世界売上高は,今後10年間は年平均成長率25%で推移し,現在の1兆ドルが2014年には10兆ドルとなる」。米Caris & Companyが,デジタル・サービス市場に関する調査結果を米国時間7月1日に発表した。

 調査は,エレクトロニクス,コンピュータ・システム,モバイル・インターネット,インターネット・サービス分野を対象に分析を行った。同社は,「商業,金融,ヘルスケア,情報/メディア,政府などでサービスのデジタル提供が加速する」としているが,この成長には大規模なインフラ構築が必要になるという。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・デジタル・サービスに必要なインフラの年間支出は,現在の約2500億ドルから,2014年までには2~3兆ドルに増える見込み。

・半導体,システム,ソフトウエア産業などのデジタル・サービスは,大きな経済的効果をもたらす。情報通信技術(ICT)インフラ全体の今後10年間の平均成長率は20%以上で,そのうち主要分野ではさらに成長が加速する。

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