米NPD Groupが米国時間6月23日に,米国における家電製品の価格動向調査の結果を発表した。それによると,テレビ,パソコン,カメラ,メディア・プレーヤなど調査対象27品目の2004年4月の合計価格は1万3000ドルを切り,前月に比べ2%減った。これは2004年になってから最も大きな減少率という。

 NPD Group社は「2003年1月以来,合計価格は4100ドル以上低下し,率にして25%近く下落した」としている。

 前月に比べ価格が下がったのは,全27品目のうち19品目。下落幅が最も大きかったのはプラズマ・テレビと透過投影型テレビで,約40ドル安くなった。特にプラズマ・テレビは,2003年1月と比べ1000ドル以上も低価格化しているという。

 パソコンは,デスクトップ型とノート型の両方とも価格が下がった。前月に価格が上昇したノート・パソコンは前々月の水準に戻り,デスクトップ・パソコンは前月比5%減という2003年11月以降最大の下げ幅を記録した。ただしデスクトップ・パソコンは,2003年1月に比べ唯一価格が上昇している品目という。

 DVDレコーダは前月比9.9%減で,27品目のなかで最も下落率が大きかった。2003年1月との比較でも,46%減で2番目に低価格化の進みが激しい。CDプレーヤは前月比の下落率が2番目に大きい7.2%減。

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