米Verizon Communicationsは,光アクセス・サービスFTTP(Fiber To The Promises)の提供に向けテキサス州ケラーで光ファイバと関連インフラの敷設を開始した。Verizon社が米国時間5月19日に明らかにしたもの。同社はテキサス州の他地域や別の州でもFTTP展開の準備作業を進めており,2004年末には9つの州で約100万世帯にサービスを提供する計画という。

 FTTPについて,Verizon社ネットワーク・サービス・グループ担当社長のPaul Lacouture氏は,「試験運用や実験の段階から実用段階に移りつつある」と述べる。「サービス提供が始まれば,当社の最も速度の遅いサービス・プランでも,現在よく使われているブロードバンド接続より3倍も速いネットワークが利用できる」(同氏)

 同社は,下り回線の通信速度が5Mbps,15Mbps,30Mbpsといったサービスを提供する予定。ただし,料金など詳しい内容は明らかにしていない。

 「ケラーからスタートする当社の計画は,既に敷設済みの1000万マイル(約1600万km)の光ファイバ網を生かす当然の流れだ」(同氏)

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