米Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月13日に,ITサービス管理のトレーニングおよびコンサルティング企業2社の買収について明らかにした。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

 今回,HP社が買収を発表した企業は,ManageOneを運営する米IT Infrastructure Management(通称「ManageOne」)と英CEC Europe Service Management。両社はHP社HP Service事業の顧客サポート部門に組み込まれる。

 米メディアの報道(TechWeb)によると,ManageOne社は1996年に設立,ITサポートのトレーニングや認定を手がけている。CEC Europe Service Management社は1988年設立で,ヘルプ・デスク運用,サービス・レベル管理,コスト管理といったITサポートを提供している。

 HP社は,同社の企業向け戦略「Adaptive Enterprise」を実現し,業務とITを連携させる上で,適応力のあるIT管理を重要なカギの一つと見なしている。HP Service社では,人材,プロセス,技術を介した全面的なIT管理手法を用い,顧客企業がビジネスの変化に迅速に対応するための明確なモデルを提供する。「ITサービス管理のコンサルタント500人と,『HP OpenView』ソフトウエア関連のコンサルタント2000人を含む6万5000人以上のサービス・プロフェッショナルが顧客を支援する」(HP社)

 HP Services社Customer Support部門上級バイス・プレジデントのMike Rigodanzo氏は,「2社の買収により,HP社はITサービス管理の主要プロバイダとしての地位を強化する。両社はともに,顧客が動的に変化するビジネスのニーズに対応するために必要なITサービス管理に関する詳細な知識と豊富な経験を有している」と述べた。

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