米MicrosoftがRFID技術検討団体を結成，米Accentureなどが参加

2004.04.06

　米Microsoftが，無線ICタグ（RFID）技術を検討するためのパートナ・グループ「Microsoft Radio Frequency Identification（RFID）Council」の結成を米国時間4月5日に発表した。同グループは，メーカーや小売業者による商品出荷／追跡作業の負荷を軽減する技術について検討する。さらにMicrosoft社は，RFIDに関する標準化団体EPCglobalに参加したことも明らかにした。

　Microsoft RFID Councilの初会合は4月に予定されており，既に米Accenture，米GlobeRanger，米HighJump Software，米Intermec Technologies，米Manhattan Associates，米Provia Softwareが出席を表明している。各社のRFIDに対する取り組みの概要は以下の通り。

・Accenture社：
　小売業者のRFID規定を遵守するためのメーカー向けソリューションをMicrosoft社およびManhattan Associates社と共同開発。

・GlobeRanger社：
　企業の中核システムにRFIDの情報を組み込むため，Microsoft .NET Frameworkベースの「iMotion」を提供。

・HighJump Software社：
　Microsoft社製プラットフォームに対応するさまざまなRFID用ソリューションを提供。米3Mの子会社。

・Intermec Technologies社：
　同社のRFIDリーダー付きハンドヘルド製品系列「700 Color Series」向けに，Pocket PCプラットフォーム対応RFIDユーティリティなどを提供

・Manhattan Associates社：
　サプライ・チェーン用アプリケーションやサービスをパッケージ化した「RFID in a Box」ソリューションでMicrosoft社製プラットフォームを使用。

・Provia Software社：
　Microsoft社製プラットフォーム上でRFID対応の倉庫管理／輸送／注文／操車管理向けソリューションを提供。

　Microsoft社によると，同社製プラットフォーム上でRFIDを構築するパートナ企業が増えているという。さらに同社は，ドイツのMETRO Groupが2004年11月より全6部門のうち4部門でRFIDシステム導入を開始する際，作業に協力する。