米Starbucksは米Hewlett-Packard(HP)と提携し,音楽のCD記録サービス「Hear Music」を開始することを米国時間3月16日に発表した。カリフォルニア州サンタモニカの専用店舗「Hear Music Coffeehouse」で試験サービスを行い,その後シアトル周辺の10店舗に展開する予定。

 Hear Musicは70台のHP社製Tablet PCなどで構成し,2万枚以上のアルバムと数十万曲の楽曲をデジタル・ライブラリとして提供する。Hear Music Coffeehouseでは専用の音楽バーにスタッフを配置し,「来店客はコーヒーを楽しみながらお気に入りのアルバムや楽曲をCDに記録することができる」(Starbucks社)

 さらに,Hear Musicではアーティストのインタビュー「Artist's Choice CD」を提供する。シェリル・クロウやヨー・ヨー・マ,ローリング・ストーンズといった様々なアーティストが,自らのCDコレクションについて詳しく語るというもの。

 「Hear Musicを通じて,顧客は音楽を生活に取り入れると同時に,新進のアーティストやマイナーなアーティストを見つけ出すことができる」(Starbucks社Music and Entertainment部門バイス・プレジデントのDon MacKinnon氏)

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,Hear MusicのCD記録料は最初の5曲が6ドル99セント。6曲目以降は1曲につき99セント。

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