米Cisco Systemsが米国時間2月3日に,2004会計年度第2四半期(2003年11月~2004年1月期)の決算を発表した。売上高は54億ドルで,前年同期の47億ドルから14.5%増,前期の51億ドルからは5.8%増となった。
米財務会計基準書(FAS)142号適用前のGAAP(会計原則)ベースの純利益は13億ドル(希薄化後の1株当たり利益は18セント)。前年同期の同じ条件の純利益は9億9100万ドル(同14セント),前期は11億ドル(同15セント)だった。なお,FAS142号を適用した場合のGAAPベースの純利益は7億2400万ドル(希薄化後の1株当たり利益は10セント)となる。
プロフォルマ・ベースの純利益も13億ドル(希薄化後の1株当たり利益は18セント)。同条件の前年同期の純利益は11億ドル(同15セント),前期の純利益は12億ドル(同17セント)だった。
同四半期は,営業キャッシュフローとして17億ドルを生みだした。前年同期のキャッシュフローは14億ドル,前期は10億ドルだった。
またCisco社は同四半期に,企業向けWWW会議製品を手掛ける米Latitude Communicationsを約8600万ドルで買収した。
2004会計年度上半期(2003年8月~2004年1月)の業績をみると,売上高は105億ドルで,前年同期(2002年8月~2003年1月)の96億ドルに比べ9.8%増加した。
FAS 142号適用前のGAAPベースの純利益は24億ドル(希薄化後の1株当たり利益は33セント)で,前年同期の16億ドル(同22セント)から大幅な増益となった。FAS 142号適用後の同条件の純利益は18億ドル(同25セント)である。
プロフォルマ・ベースの純利益は25億ドル(同35セント)で,前年同期の21億ドル(同29セント)から増加した。
Cisco社CEOのJohn Chambers氏は,「当社の強味であるスイッチングおよびルーティング製品を,ストレージ,セキュリティ,無線,IPテレフォニといった分野の製品が補完した。またLinksys部門によるコンシューマ向け製品が弾みをつけており,当社の展望は明るい」と述べている。
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