米Cisco Systemsは,2004会計年度第1四半期(2003年8月~10月期)の決算を米国時間11月5日に発表した。売上高は51億ドルで前年同期の48億ドルと比べて5.3%増加,前期の47億ドルからは8.5%の増加となった。一時的な費用を除いた収益幅は,同社が目標としていた20%を越えた。

 GAAP(会計原則)ベースの純利益は11億ドル(1株当たり利益は15セント)で,前年同期の6億1800万ドル(同8セント)で1株当たりの利益は87.5%の大幅な増収となった。前期は9億8200万ドル(同14セント)だった。

 一時的な費用を除いた場合,同期の純利益は12億ドル(1株当たり利益は17セント)。前年同期は10億ドル(同14セント),前期は11億ドル(同15セント)だった。

 Cisco社CEOのJohn Chambers氏は,「新しい会計年度を堅実な四半期で始めることができた。18~36カ月前に設定した事業と技術戦略が具体的に成果をみせている」と述べている。

 同期は,営業によるキャッシュ・フローが10万ドルで前年同期の11億ドル,前期の15億ドルから減少した。在庫回転率は,前期の6.8から7.3に改善している。同社は,同期に総額20万ドルに該当する同社普通株式を1億200万株買い戻している。

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